なないろ通信 No.4

今回のテーマは「身長」

新学期になり健康診断を受けた方も多いのではないでしょうか。

身長が低くなると悲しくなりますね。

身長は40歳代以降で縮みはじめ、10年で約1cm身長が低くなります。
50歳代では1〜2cm、60歳代では2〜3cm、70歳代では3cm以上も低くなるそうです。

では、縮む原因をご存知ですか?

①加齢による水分の減少
だれにも起こりうる正常な変化です。
背骨は頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、その下に仙骨があります。

そのひとつひとつの間に負担をやわらげるクッションの役目をする椎間板があります。

加齢とともにこの椎間板の水分が抜けて厚みが薄くなり、結果として身長が低くなるのです。

②姿勢 
日常生活からくる姿勢の乱れも身長を低くします。

猫背はイメージしやすいかと思いますが、人の体は全身が連動して動きます。猫背になると骨盤が後ろに傾き、膝が曲がり、O脚になるなど全身の姿勢に影響していきます。

悪い姿勢で固まる前に改善しておきましょう。

③骨の問題
背骨の圧迫骨折や骨粗鬆症の影響で骨自体が潰れてしまう。

骨や筋肉は負荷をかけることで強くなります。

地球上は重力がありますので立つだけでも強くなります。
宇宙飛行士が地球に帰還した時、自力で立てない人もいます。
無重力状態が長くなると骨が弱くなり骨折することもあるようです。

✅普段から規則正しい生活と適度な運動をしておきましょう。
椎間板は加わる力の80%の衝撃を吸収していると言います。ふくらはぎや太ももの筋肉が硬いと下半身で衝撃を吸収しきれず、椎間板に加わる力が増加します。筋肉が硬いとケガや姿勢が悪くなる以外にもいろんな問題が出ますので、定期的なメンテナンスが重要ですね。

次回は成長期の身長について書こうと思います。