前回の続き「身長(成長期)」
成長期のお子さんで特に運動をしている場合、知っておくべき指標があります。
PHV(Peak Height Velocity)と呼ばれる「最大発育速度(最も身長が伸びる時期)」を把握することです。
一般的に男子は13歳頃、女子は11歳頃と言われていますが個人差があります。
PHVの前と後では身体の特徴が違います。
・PHV前は敏捷性や柔軟性に優れていますが、筋力の急激な向上は望めないため自体重のトレーニングで動きの質を高めていくことが重要。他のスポーツをやるのもおすすめです。
・PHV時期は人生で最も身長が伸びる時期です。骨が成長していくために柔らかく物理的に弱い状態です。繰り返しの高負荷によって損傷しやすい状態です。骨の成長に筋肉の柔軟性がついていけず損傷することがあります。正しいストレッチなどの対応が必要となります。
全身を使って負荷を分散させたり、低負荷で正しいフォームを心がけ、その後の高負荷トレーニングに備えます。
・PHV後は筋力・瞬発力の急激な増大がみられます。PHVの約1〜2年後と言われています。筋肉量が増え、負荷をかけた筋トレが可能となってきます。
・PHVから約6年後に身長発育は終わります。
いずれにしろPHVの時期を特定しなければなりません。
毎月の身長測定によって変化をみておくといいですよ。